PowerBook G4 12'' を分解

以前から電源のコネクタ部分の接触が悪く、コネクタ部分をグリグリ動かしながら使用していたPBK。先日、とうとう電源が取れなくなり、寿命で5分と持たない充電池が切れるのと同時にシャットダウン、その後、電源ボタンを押してもピクリとも起動しなくなった。アップルストアの修理の見積りでは、『中の基盤はおそらく全部交換になるので、新しい電池代も含めて7万くらいになるでしょうね』とのことで……このスペックのマシンの修理に7万円出すなら、MacBook買うよねっていう。ただ、コネクタの部分だけどうにかすればよさそうだよな、と思ったので、ダメ元で分解することに。

分解するときに参考にしたサイト
PowerBook G4 Aluminum 12" 1-1.5 GHz DC-In Board Replacement - iFixit Repair Guide

最初は、『ネジ外せば電源のコネクタにすぐ到達するでしょ〜』と軽い気持ちで初めたけど、いろいろ順番通りに外していく必要があって凄く大変だった。↑のサイトが無かったら、自分にはまず不可能だった。



必要だったのは、

  • #00 プラスドライバー ← 殆どのネジがこれでOK
  • T6 トルクスドライバー ← キーボードの上にある、6角のネジ穴のネジ用
  • 4mm ナットドライバー ← DC-to-DCボードをロジックボードから外すのに使用


Amazonでバラで買おうとしたら、一本1000円以上とかで高かったので、工具店で探したら3本で800円くらいで買えた。あと、ネジではなく取っ手が回ってくれる(笑)100均の精密ドライバーセットのマイナスドライバーも、コネクタを外すときに役に立った。



作業を大まかに言えば、
バッテリー>AirPort Extremeカード>メモリ>キーボード>上部ケース>ヒートシンク>モデム、DC-to-DCボード、HDD>フレームワーク>ロジックボード>DC-Inボード(電源のコネクタが付いてる基板)
の順番で外していった。



焦ったのは、ロジックボードとヒートシンクをとめていたバネ付きネジの土台が、ネジを回したときに基板から外れたこと。はんだで付けなおした。



さて、問題部分の電源コネクタ部分。

とりあえずはんだを外して基板から外し、裏側からよく見ると、金色の棒が入っていた。実は2年くらい前、電源アダプタのコードのコネクタの先が折れてしまって、新しいのに買い替えていたのだけれど、その時の折れた先が中に入ったままになっていたようだ。危険……。裏の隙間からまっすぐに曲げたクリップで押しだしてなんとか取り出せた。




もしこの金属棒によって電源の接触が悪くなっていたのだとしたら、もう大丈夫なはず。
組み立て直して、電源コードを差して、電源ボタンを押す。



起動した。うれしい。



しかし、起動してから数分立つと、画面が固まって動かなくなる。もう一度起動してシステムプロファイラのDiagnosticsを確認すると、ビルトインではない方のメモリのエラーが表示されていた。そしてついにはMemory access exceptionと書かれた画面が……。

メモリをスロットから外してよ〜く見ると、ICチップのピンの間に、小さいゴミが挟まっていた。取り除いてもう一回起動すると、問題なく認識してくれるようになって、エラーも出なくなった。ラッキー。



自分の素人作業ではんだ付けした部分が心配だけれども、もうしばらくは使えそう。